ブログ

9.3 独禁法の経営者集中審査(外商投資法第33条)

👉目次へ

外商投資法第33条は以下のように定める:

外国投資家は中国国内企業に対し合併・買収を実施もしくはその他の方法により事業者結合に参加する場合、中華人民共和国独占禁止法の規定に基づき、事業者結合審査を受けなければならない。

これは6.7で見た外資によるM&Aに対する独占禁止審査と関連がある。

経営者集中審査は大型外資買収プロジェクトの実務における非常に重要な段階である。独占禁止法および関連法律法規が明確に規定されているため、外商投資法は第33条に原則的な規定を設けるだけであり、当該規制を実施するのに更に詳細な規定を設ける必要がない。

これは、外資のM&Aと内資のM&Aが平等に扱われ、国民待遇の原則がより徹底的に実施されることを意味する。

👉6.7

関連記事

  1. 第2章 なぜ、中国で「二重システムモデル」が採用されたのか
  2. 第9章 投資管理(外商投資法第4章)
  3. 3.2.1 (a) 税制上の優遇措置
  4. 8.7 政府調達(外商投資法第16条)
  5. 3.4.2 (b)’ 外資規制
  6. 8.6 苦情処理制度(外商投資法第26条)
  7. 第11章 対抗措置条項(外商投資法第40条)
  8. 3.4.1 (a)’ 実績要求
PAGE TOP